2009年2月2日月曜日

十四代 龍泉 大極上諸白


十四代 龍泉 大極上諸白
高木酒造株式会社

山形県村山市
原料米/龍の落とし子
精米歩合/40%
アルコール度数/16度
日本酒度/+2
酸度/

■美麗瓶地酒の御三家
銘柄の知名度と瓶のデザインを考慮して、僕が勝手に美麗瓶御三家としているのが「黒龍 石田屋」「梵 超吟」「十四代 龍泉」。反論大歓迎。
この中で恐らく入手難易度が最も高いのでは? と予想されるのが、今回紹介する十四代の龍泉では無いでしょうか。

中国明王朝の時代を思わせる曲線美を描くデザインボトルは、以前は深紅の酒瓶だったのですが、今年購入できたのは思ったよりもくすんだ色…… 偽者を掴まされたかと慌てて調べたところ、今年から紫色ベースの酒瓶に変更されたそうです。
えぇぇー、前の方が絶対にカワイイのに!
確かに色ガラスの赤い色は材料費が他の色よりも高いので仕方が無いけれど。

龍泉に限らず十四代の商品はインターネット上ではプレミア価格のみが検索されますが、龍泉の定価は720mlで1万5000円(ちょっと前まで1万4000円だった気がするけど)。地方によっては蔵元からの送料を乗せて定価としている場合がありますので、これよりも高いからと言って即プレミアと判断されるのは間違いなのでお気をつけくださいませ。

この龍泉、一般的な居酒屋価格に換算すると1杯のお値段6800円となり、さすがに購入する時には躊躇しますが、普通の人よりも多くの時間を酒屋巡りに費やしている僕であっても、購入できるチャンスは年に1度か2度。
購入できる時に無理してでも購入しちゃうのが正直なところです。

■呑んでみました龍泉は一般的には非常に高い評価を得ている酒で、これを好きじゃないと言ってしまうと酒好きの先輩諸氏から「なんと酒の味がわからぬ奴め!」とお叱りを受けそうですが、個人的にはなんとも物足りなさを感じるお酒なのです。

とかく一般人には入手困難な十四代。僕も十四代は自宅用に買い求めるよりも、居酒屋で呑んだ方が早いと考えているクチではあり、そのイメージで龍泉を呑むと旨味を物足りなく「僕が知っている十四代の最高峰」らしからぬ酒と感じてしまいます。
また斗瓶の氷温熟成酒、いわゆる高級なお酒として呑んだ時も、例えば上に挙げた石田屋や超吟からは蔵らしさを感じるのですが、やはり龍泉からは十四代らしさを感じ取るのは僕には難しいのです。

十四代というレッテルを外して呑めば、全体の味の構成の中で特出した部分が無く、舌の温度でジンワリと酒が温まるにつれ、酒の奥に隠れていた上品な甘味が広がってくる、大変良く出来た酒だと思います。
でも、これは菊姫の菊理姫を呑んだ時の感想と同様なのですが、これって十四代じゃ無くてもいいじゃん、と思ってしまうんですよね。
購入するのに、ものすごく苦労する酒ですし(笑

1度は経験しておくべきお酒だけど、1本購入すべきかと言われれば疑問符が付くお酒。
龍泉も他の十四代と同様、やっぱりお店で頑張って呑むべき日本酒なのかもしれません。

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1 件のコメント:

  1. お酒大好きのキャラクターがワタシにも似ているので十四代の画像で見つけて覗かして頂きました、本日私も初めて龍泉を手にしました、デキャンターボトルで無かったのが残念でなりません、味は金額程ではないのは想像出来ます、錫の徳利と錫のお猪口で呑んだらグラスで呑むよりかなり旨かったですよ、それは角新大吟醸でしたけれど、開封までに最高の飲み方を研究致します、それでは失礼します、楽しいお酒を!

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