2009年1月30日金曜日

高砂 山廃仕込み本醸造 楽


高砂 山廃仕込み本醸造 楽
富士高砂酒造株式会社

静岡県富士宮市
原料米/五百万石・キヌヒカリ
精米歩合/65%
アルコール度数/15度ー16度未満
日本酒度/+6.5
酸度/1.3

■地元に愛される日常酒
凝った瓶デザインの日本酒は高い。その印象を覆すのが、今回紹介する高砂 山廃仕込み本醸造 楽。
全国で第三位の酒処として知られる静岡県の地酒の中でも、主力銘柄の「高砂」に加え「琉の扇」や「駿州 中屋」など地酒専門店限定銘柄も充実し、県外にも販路を広げている富士宮の高砂酒造。
そのお蔵が地元ファンのために醸す、静岡県内限定流通のお酒です。

陶器をイメージさせる砲弾型のビンに、フロスト調に加工されたラベルを施しており、料理と一緒にテーブルの上に並べても非常に見映えのする1本。
何より本格的な山廃仕込みの本醸造でありながら、四合瓶(720ML)で945と、お財布に優しいのも魅力的ではないでしょうか。

■呑んでみました
本醸造タイプのお酒なので、この日記に今後登場するであろう華やかな吟醸香はありませんが、観光地のお土産屋さんに売っている本醸造のような嫌なヒネ香などは感じられず、山廃造りらしい甘い乳酸系の香りがほんのりと鼻をくすぐります。
冷えたまま状態でグラスに注ぐと若干のアルコールを感じるかもしれませんが、広口のぐい呑みなどを使えば気にならないかもしれません。

味に関しては冷やで呑むと結構辛口に感じ、燗によって甘味が広がるタイプです。
静岡おでんなどをツマミにして楽の燗を楽しむのが、最も幸せなシチュエーションなのかもしれませんが、ガツンとしたインパクトがお好みであれば常温くらいの楽も楽しいのではないでしょうか。
惜しむらくは全国流通するグレードでは無いこと。このレベルを日常酒に使える静岡県の酒呑みさんは本当に幸せだと思います。

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2009年1月29日木曜日

銀河小鼓 純米吟醸 15BY


銀河小鼓 純米吟醸 15BY
株式会社 西山酒造場

兵庫県氷上郡市島町
原料米/但馬強力
精米歩合/
アルコール度数/
日本酒度/0
酸度/1.0

■今では手に入らないコダワリの日本酒
僕が呑んだ日本酒の中で、瓶やラベル、化粧箱など、トータルなパッケージで絶対に忘れることの出来ない逸品が兵庫県、今回ご紹介する西山酒造場の「銀河小鼓」。残念ながら既に手に入らないお酒です。
銘酒「小鼓」を醸すこのお蔵さんは、日本酒だけでなく焼酎も醸造しており、ボトルデザインやラベルなど、随所に遊び心とコダワリが散りばめられていることでも知られています<酒マニア限定

その中でも5年ほど前まで発売されていた「銀河小鼓」は、イタリア製デザインボトルやアンティーク調の金具が付いた木箱が本当にすばらしく、今でも瓶はインテリアとして飾り、木箱は小物入れとして使っています。
価格は確か720mlで5000円だったような。飲み屋さんの平均的な値付けであれば1杯3750円といったところ。
瓶代とか箱代で相当取られているでしょうけれど、それでも定価で残っているならまた買いたいですね。

■呑んでみました
見た目のボトルの華やかさからイメージできる通り、商品コンセプトとしては女性や贈答用として開発された商品なのでしょう。
当時のメモを見ても突出した印象がないものの、好き嫌いが出なさそうな酒であると書かれています。
グラスに注いだ時も立ち香が控えめで、糠香などの嫌な部分も感じられず日本酒に慣れていない人でも安心して楽しめ、スペック通りに酸が低いので水のようななめらかな舌触りがあり、純米酒ならでわの余韻が感じられる酒でありました。
但し減農薬栽培の「但馬強力米」を使った個性が、どの部分からも感じ取れ無いのは少々残念。
ボトルや木箱まで含めた『パッケージ』が秀逸なだけに、酒質自体も印象に残るタイプであって欲しかったとも思います。

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