2009年2月7日土曜日

相模灘 特別純米酒 20BY新酒無濾過生原酒


相模灘 特別純米酒 20BY新酒無濾過生原酒
久保田酒造株式会社

神奈川県相模原市
原料米/美山錦
精米歩合/
アルコール度数/
日本酒度/
酸度/

■ラベルにもこわだる神奈川の地酒
東京と同じく、日本全国各地から銘酒と呼ばれる銘柄が集結する首都圏の酒屋さん。
地元神奈川産の地酒に興味が集まりにくい激戦区であり、地元特産の酒米開発など、自治体のサポートも享受しにくい環境でありながら、それでも真摯に酒造りに取り組む蔵が複数あるとういう激戦区、神奈川県。
その中でも最近知名度が急上昇しているのが相模原市の地酒蔵、久保田酒造が醸す相模灘です。
以前は久保田酒造という名称から、新潟の名醸、朝日酒造の「久保田」を連想される方も多かったそうですが、最近はどうなのでしょう?
画像のお酒は実に地酒らしいラベルが貼られており「どこが瓶好き酒なの?」と思われるかもしれませんが、実は相模灘のラベルデザインについては、ちょっと面白いエピソードがあるのです。

実はこの相模灘、今となっては若き杜氏、晃さんの酒としてファンに知られておりますが、僕は地元神奈川の酒ということもあり、晃さんが蔵に入る前から愛飲しておりました。
昔は大吟醸と特別純米(当時は五百万石だったっけ?)が好きでしたなぁ。
んで、晃さんは美術系の出身という経歴を持たれておりますので、酒造りの技術向上はもちろん、ラベルデザインのリニューアルにも真剣に取り組んでおられ、今あるラベルは文字通り久保田晃渾身のデザインであるわけです。
地酒らしさを醸し出しながら、決して酒屋の棚に並んだ時に他の銘酒に見劣りすることのない存在感を有していること。
全国から地酒が集まる神奈川県だからこそ誕生したと言えるかもしれないラベルデザインを、お酒とともに楽しんでいただきたいのです。

だっていまだに蔵に遊びに行くと、酒よりラベルデザインの話のほうが長いですもん(笑

■呑んでみました
今回ご紹介する「相模灘 特別純米酒」ですが、相模灘共通の特徴である食事をしながら呑んで旨い酒、すなわち食中酒としての特徴が良く出ているお酒です。
相模灘が定義するところの食中酒とは、食事の邪魔をしない水のような酒ではなく、米の旨味と甘み、そして爽やかな酸味がバランスよく含まれることで食事の味をより鮮明にし、旨味を引き出すお酒であります。
今年の特別純米酒 無濾過生原酒は昨年よりも綺麗な酒質で出荷され、味の濃い料理はもちろんのこと、湯豆腐のようなアッサリした食事とあわせても楽しめる、万能選手的な良さを持っています。

最近は取り扱い店舗も増え、神奈川県以外でも手に入りやすくなっており、先日のdancyu誌でも実力のある食中酒として掲載されましたから、今後はさらに色々な場所で購入できるようになるかもしれない相模灘ですが、神奈川県とは思えない自然に囲まれた蔵に行ってみるのもおすすめ。
相模灘という酒が、もっと好きになることウケアイです。

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