2009年2月3日火曜日

六歌仙 一刻ロゼ 発泡純米酒


六歌仙 一刻ロゼ 発泡純米酒
株式会社六歌仙酒造

山形県東根市
原料米/
精米歩合/
アルコール度数/7-8度
日本酒度/-6.5-5.5
酸度/

■日本酒らしくない地酒
今回紹介する「一刻ロゼ」は、なにせ日本酒らしくないお酒であります。
宙吹きガラスを想わせる、微妙な美しいアールを描く黒いボトルには紙ラベルではなく、梅の花(?)の模様がプリントでデザインされ、ぱっと見には果実酒かリキュールっぽい印象。
数ある酒瓶の中でもデザイン性と実用性のバランスに優れた逸品だと思うのですが、ガラスのリサイクルの観点からは瓶に直接プリントする手法は余り好ましくなく、エコ的な配慮で将来的には違うデザインになってしまうかも。
しかも中に詰められているのが淡いピンクに染まりシュワシュワと発泡している、余りにも日本酒らしくないお酒なのです。

本当は中のお酒の画像も一緒に掲載すれば良いのでしょうけれど、このタイプは開栓したら一気に呑んでしまわないと味が落ちてしまうので、こうして瓶を撮影する時には既にカラッポになっているのは仕方ないこと。不可抗力です。
商品は720mlで確か1680円くらい。呑み屋さんの平均的な価格設定では1杯1260円くらいですが、上記の理由から呑みきりタイプの180mlで400円のタイプを出しているお店が多いかも。

一般的な日本酒よりもアルコール度数が低く、アルコール度数で価格が決められる事が多い(同じグレードで原酒の方が高い理由はコレ)日本酒としては若干割高に感じるかもしれませんが、雰囲気のある和風ダイニングバーのカウンターで、気になる女性にワイングラスで一刻ロゼを勧め「これって実は日本酒なんだよね」なんて自然な薀蓄でも語ったら高感度急上昇ですよ!
「日本酒嫌いー」って若者に「お前は本当の日本酒の味を知らないんだ!」って説教するより、100倍日本酒復権に働きかけることができると思うんですけど、どんなもんでしょ?

確かに本当に丁寧に造られた日本酒は、どんなお酒にも負けないと思うけれど!

■呑んでみました
前にも書きましたが一刻ロゼを呑む時にはワイングラスがお勧め。
黒米を使用した事に由来する天然の色は、完全なピンクというより紫がかったミルキーなもの。
日本酒の醗酵の特性から水で薄めたお酒で無い限り、アルコール度数が低いと甘くなる傾向が強い(理由は長くなるので割愛)のですが、一刻ロゼは狙って甘さを出しています。
とは言っても砂糖を加えているのではなく、お酒の甘さは米に由来する自然の甘さですから、日本酒との相性も悪くなく、意外と量を呑んでしまいます。

ただ、色出しに黒米を使用しているせいか、香りに若干スモーキーな印象がありますので、これが気になるのであればロゼじゃない普通の一刻の方が合うかも。
ちなみに一刻ロゼが黒米を使用する理由は、例えばブルーベリー色素などを加えて色を出すと日本酒ではなくリキュールになってしまうから。
世の中にはあえてブルーベリー色素を使っているお蔵さんもありますから、この辺りは各蔵のコダワリなのかもしれません。

個人的な感想ですが、僕は元々甘いものが余り好きでは無いので、カクテル的な甘味を持つ一刻ロゼはたくさんは呑めないかも。
味に特徴がある分、他の酒と呑み比べるのにも向かないと思うし。
でもパーティなんかでワイワイやる時に1本空ける勢いで呑むには使えるお酒だと思います。

和風ダイニングバーのカウンターで、気になる女性にワイングラスで一刻ロゼを勧めるなんてキャラじゃ無いですから!

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